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第6回 架空在庫計上の再発防止策

第6回 架空在庫計上の再発防止策

今回は、第5回で取り上げた会社が行った架空在庫の計上の再発防止策をご紹介したいと思います。
【再発防止策】
①経理部内の配置転換
元取締役が経理を含め長期にわたり管理本部の責任者であったため、他の取締役が異議を唱えるのは難しい状況であった。そのため、新たなメンバーを経理部内に迎え、経理部の決裁業務の分担を図り、相互けん制を利かせた。

②予算管理とリスク管理について
予算編成方針のもと、経営方針と戦略についてビジネスリスクの評価を合理的な水準で設定し、部門長の責任を明確化し、担当者レベルで予算と実績のかい離を説明できる体制にした。

③取締役会での業績報告の定例化
取締役会において、部門別の業績報告を定例化し、遅滞なく問題点を把握する体制を構築した。在庫管理の継続記録状況や、在庫の状況を適宜把握することとした。

④棚卸原票の厳密な管理
棚卸実施後に、取締役会に、棚卸原票の提出と在庫評価についての報告を行った。棚卸資産管理規程、実地棚卸実施要領の改訂を行った。

⑤在庫評価の恣意性の排除
取締役会において、継続記録の履歴として月次の売上総利益確定に必要な数値を報告し、決算時の在庫評価等の決定に対する恣意的な判断を排除することとした。継続記録で在庫に増減のあった店舗では、実地棚卸の頻度を上げた。

今回は、架空在庫の計上の事例をご紹介しました。正確な在庫金額の計上は、正確な継続記録を行うことから始まりますね。また、毎月の予実分析を行うことで、経営数値の異常を早期に発見すること、業務を任せきりにしない体制の構築も重要です。
これを読まれている読者の皆様も、業務改善や内部統制を考える上で参考にしてみてください。

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