1.コンサルタントの起用が一番の近道
当社ではこれまで数多くのシステム導入を支援してまいりました。システム導入を行う際には、RFP(Request For Proposal=システム提案依頼書、以下RFPといいます)を作成し、その会社にできるだけ合ったシステムを導入するようにしています。
システムを導入する企業から、システムを導入する際、「何をしたらよいか分からない」「どこに気を付けたらよいかわからない」「よいシステム開発会社がわからない」という話がありましたので、今回から、この「経営のヒント」でシステム構築に関することを話していきたいと思います。
いきなりですが、システム導入をする場合は、我々のようなRFPを作成できるコンサルタントに相談するのが、実はシステム導入成功への一番の近道です。
また、RFPは開発会社に依頼しないでください。開発会社に依頼すると開発会社のパッケージに合わせたRFPになる虞がありますので注意してください。
現実にシステム導入には多額の費用がかかります。 RFPを作成せずに、「機能も豊富で短期導入が可能」というカタログと簡単な開発会社の説明だけで、パッケージを導入してしまうと、導入後、パッケージの機能では対処できない業務が浮き彫りになって、システム処理ができず、多額のシステム修正が発生してしまうことが多々見受けられます。このように、システムが出来上がってからのシステム修正は、システム開発を最初から依頼していた処理と比べると、費用がかなり高額なものとなってしまいます。
パッケージを導入して、後からシステム修正することは、家を建てる時に例えると、 家が建てられてから、家の水回りを変えるのと同じと思ってください。RFPを作成することによって、こういったトラブルを防ぐ役割を果たしています。RFPを作成した方が、時間、コストのトータルで見た場合、効率的で低コストになります。とは言うものの、RFPをどうやって書いたらよいか分からない、或いは、日常業務があるので時間がないという声を耳にします。そういう時こそ、RFP作成支援を行う外部のコンサルタントの活用を図るのが有効です。